手作りごはんについての質問も多く、生馬肉などの購入先を訊かれたが、店は少なかった。しかし、ここ2~3年でペットフードの状況が変わりつつある。

手作りのフードは確実に増えているし、馬肉、羊肉、鹿肉、鶏肉、カンガルー肉、ダチョウ肉などのベット専用の肉が手頃な値段で販売されるようになってきた。

また、ペット愛好家が自らの経験を生かし安全なペットフード製造の事業に乗り出し、成功しているようだ。このような傾向は諸外国では見られないと思う。その他では、消化に必要な酵素をペットフードに添加しているものも出始めている。

ペットフードのような加工品は酵素がないため、限られたペット自身の消化酵素を使わざるを得なかった。それと、欧米ブランドの正規日本代理店が許可なく商品を開発し詐欺で訴えられていたり、消えたブランドも少なくない。ペットにとって多少いい傾向になってきているのかなと思う。

さて未だに、ペットフードは安全か?とよく訊かれるが、その前に我々が口にする食物を考えてみよう。食には食品衛生法やJAS法があるが、それでも農薬汚染、残留薬害、偽装表示などの違反が後を絶たない。家畜の飼料についても飼料安全法で定められているが、牛、豚、烏、魚などへの多量の抗生物質、成長ホルモン剤などの投与があり、問題が山積している状況である。今では野生動物までもが、その耐性菌に侵されているという。自然界には繋がりがあり、1つが汚染され、生態系が崩れ始めると全滅へと突き進んでいく。これが食物連鎖であり、狂いだしたら歯止めは利かないのである。

今のところペットフードは安全に対する法規制が一切ない無法市場であり、品質表示や成分表示の義務もないので、当然罰則もない。つまり、粗悪な原材料だろうが危険な添加物だろうが何でも使い放題ということである。

これらの問題をみれば、ペットフードがどういうモノか容易に想像ができるだろう。残念ながらペットフードの定義は食品にあらず、一定の栄養成分を提供するモノということである。表示されている栄養分が吸収されるか否かはまったくの別問題だ。

総合栄養食といわれるドライフードの原材料は主に穀物であり、食肉目のイヌ・ネコにとってうまく消化吸収できないものである。それに加えて、穀物はアレルギー源でもありペットは二重三重の苦しみを強いられている。すべてのペツトフードとはいい難いが、食材に適さないモノが飼料に回っている。
参考:ドックフード大学